【報告】里地里山学講座第3講「テレビでやらない『かいぼり』のはなし」

2018年度の里地里山学講座第3講は

テレビでやらない『かいぼり』のはなしと題して、

  認定NPO法人 生態工房理事の片岡友美氏ご講演いただきました。

ここ、鶴岡市大山にあるラムサール条約登録湿地である上池・下池でも
昔は「堀浚い」、「泥浚い」、「土砂吐き」、「池干し」という名で
「かいぼり」と同じようにため池の機能とたんぱく源の確保など人の
生活の営みの中で、池の水抜きが行われていました。
当時のことを知る多くの人が参加する注目の講演会となりました。

 

講演の冒頭では、「かいぼり」と「浚渫(しゅんせつ)」の用語について

丁寧に説明いただきました。

「かいぼり」が、主に農業用ため池の貯水量を増やすために、池の泥を浚い

下流に流し池の外に出すのに対して、「浚渫(しゅんせつ)」は、池や水路

整備するために、砂や泥を除去することをいいます。

昔ながらの農業土木技術である「かいぼり」は、時代の流れとともに現在では

当初の役割(貯水量の確保、淡水魚などのたんぱく源の確保)としては、実施

されなくなりました。

そのような背景もあり、池の関係者は「かいぼり」というと大規模工事に

なり費用がかかる「浚渫」のイメージが強く、昔のようになかなか池の水を

抜き泥を流すことがなくなってしまいました。

そうすると多くの湿地の植物や生きものが姿を消すことになりました。

人間の生活が中心で行われた「かいぼり」は、実は湿地でくらす多くの生きもの

の環境を作り出していたのです。

現在、「かいぼり」を実施するのは、湿地環境の再生させるためにも必要です。
    「かいぼり」によって、埋土種子(胞子)からは発芽した「イノカシラフラスコ」

昔、上池・下池でも行われていた「泥浚い(堀浚い)」をもう一度行い、

湿地環境を市民で守っていく活動にしていけたらいいなという意見も

参加者からいただきました。今後、関係者で検討していきたいと思います。

 

ご参加いただいた皆さま、片岡さん、ありがとうございました。



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